君からの手紙を、僕は読みたくなかった。

「で、何が終わるって?」


「えっと、図書室で借りた小説」


「どんな話?」


「青春恋愛小説」


「へー!そんなの読むんだ、意外!」


返事をしようとした時、チャイムがなってしまった。


後で話したいって言ったら迷惑かな。


そんなことを考えていたら、桜夜ちゃんが笑って言った。


「宮くん、後で話そーね」


「うん!ありがと」はにかみながら答える。