「あっつ...」


僕、時雨宮の声は、誰にも聞かれず青空に溶けていく。


7月。夏。猛暑。


どちらかというと、僕は冬が好きなんだよね。


つまり、地獄。


夏なんてものがなければ....


「帰りたい」


登校中だけど。


特に何も変わらない日常を恨みつつ、学校に着く。