第一印象は最悪だった。 


2度と関わりたくないとまで思っていた。


僕とは、正反対だったから。


キラキラと輝いてたんだ。


彼女の周りだけが明るかった。


眩しくて、楽しそうで。


絶えず、笑顔が咲いていた。


でも今はその面影もない。


少しでも突き放せば、折れてしまいそうで。


硝子のように、引っ掻けば傷をつけてしまいそうで。


治らない傷ができてしまいそうで。


粉々に砕けて、もう戻らなくなってしまいそうで。


そんなの僕が堪えられない。


「黙っててごめん。教えて、くれる?」


「大丈夫。うん。聞いてほしい」