その感情がなんなのか気づいたのは、
小学6年生の頃だった。


結那という親友ができた。


結那は可愛かった。


男子からは、いつもモテていた。


そのせいか、女子からはあまり好かれていなかった。


でも、私は結那ことがすきだった。


ある日のこと。結那の家で2人で遊んでいたときのことだ。


結那が、“ 好きな人 ” が出来たと私に言った。


恋なんて私には、よく分からなかった。


でも、結那の話を聞くことにした。


すると、結那は、



律 のことが好きだと言った。


なぜかと聞いてみると、


優しくてかっこいいからと言った。


律はいつでも私に優しかった。


でも、私以外の人にも同じくらいに優しくしていたと思ったら、なぜか、心が締め付けられるように痛かった。初めての感覚だった。


結那は私に応援して欲しいと言った。


私は結那のことが好きなので応援すると言った。


やっぱり心が痛かった。