あれは私が唯一、好きになった人の話だ。





今から1年半前 ──── 。




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「蘭恋おはよ!!」


結那は微笑みながらわたしに言った。


「おはよ。」


「クラス一緒になれるといいね!」


「そうだね。」


今年で、私達は中学3年生になった。


結那とは、小学生の頃からの親友だった。


クラス表を見ると、私は2組だった。


「やった!!クラス一緒だね。」


結那と同じクラスになった。


「よかったね!」


と、私は言い、結那と新しい教室に向かった。


そこには、律がいた。