ピンポーン
「いらっしゃい。」
「お邪魔します。」
「春太ー愛来たよー」
「オ"ァ"ァ"ーッ」
「……はぁ、ごめんね、あんなで。」
「いえ、」
結局今日も、こいつの家に来ている。
ちなみに、私は昨日、大きな変化があった。
いつも通り七時にかかってくる穂花からの電話に出た。
まあ、「久しぶりおやすみ」と早口で言っただけだけど。
それからすぐ電話を切った。
それでも私にとっては大きな進歩だ。
「って訳で、私昨日頑張ったから話を聞いてください。」
「仕方ねーなー聞いてやるよ。お前のちっちぇー悩み。」
「じ……じ……じ!」
「なんだよ!うるせぇなあ!」
「私じゃない気がして、自分って呼ぼうとしたけど、もう癖だから、無理だった。」
「そんなことより、」
「私話してるんですけど。」
「ポピンって人がいるんだよ。」
春太は、私の声を無視して話し始める。
「……あぁ、ゲームね。」
私はやっと「ポピン」さんを理解した。
「その人と個チャしてる時さぁ言われたんだよ」
「……?」
「男でも女でもないと気持ち悪いですか?って」
「!?」
私が昨日春太に聞いたことと全く同じだ。
私以外にも私と同じ人がいる。それは私を大きく勇気づけた。
春太がわざとその事を話し始めたことが私を勇気づける為だということがわかるから、何だか照れくさくて、話の続きを聞いた。
「そっそれで?」
「俺は昨日とおんなじように言った。」
「それで?」
「その事について調べてみようって言った。」
「えっ」
「だからさ、俺あいよりも愛のこと知ってると思う。」
「……」


