「あんたが来いっつったんじゃんか!」
「あーそっかー…え、お前なんでニートやってんの!?」
「………。」
「なんだよー」
「…ねぇ…春太……。」
「ん?」
「私…………」
「うん、」
「………はっ春太こそなんでニートしてんの?」
そう言って私は誤魔化した。
一瞬、このまま言えると思った。でも結局誰にも言えないんだ。
そんな私をよそに春太は割と真剣に考えていた。
誤魔化しのはずだったが、少し気になってきている自分がいた。
「……んーほら、俺って、モテるじゃん?」
「……は?」
「イケメンじゃん?俺、」
「は?」
「だからさ、世の中なんかに出たら、顔で判断されることも多いわけよ。」
「はぁ、」
「得することも多いけど、俺は結構それに嫌気がさしてたわけ。告られるのは嬉しいけど、何で?って聞いたら誰も答えられないんだ。そのうち、いちいち理由なんて聞いてたらウザがられること知って、相手が適当なら、って自分も適当に付き合ってみた。」
「………」
いつも適当なことしか言わない春太がこんなふうに話しているのを、私は初めて聞いた。
「でもさ、結局続かねーんだわ。傍から見れば楽しそうに見えるかも知んないけど、話してる中身は空っぽだし、相手のことを想って行動することなんかない。自分が見栄を張るために一緒にいるんだ当たり前だな、」
「は……」
「春太は違ったでしょ?」言おうとして辞めた。
「手繋いでも、キスしても、なんにも感じないんだよ。そもそも告白で「好き」って言葉を言われたことない。告白も空っぽで、思いも空っぽで、繋がりも空っぽで、俺自身も空っぽだった。
でもゲームは!ゲームの中では!俺は無能で!使えないやつで!熟練した人にはアホ!なんていわれて、いろんな人間がいるんだよこの画面の中には。俺を、俺自身をみてくれる人が沢山いる。
………………で、俺は瞬く間にニート三年目!」
今までの空気をぶち壊して春太は明るく言った。
いつもの春太だった。


