おとこ、おんな。



ブロロロ



バスが出発した。


このバスが学校に着いたら、私達中三は受験で、だから塾に行って、勉強して、受かったら、卒業式はみんなで涙を流して、それぞれの高校に入学して、



「あいー何怖い顔して、」


「……ちょっと…感傷に浸ろうかなって」



うそ。ほんとは中野のことを忘れたかった。頭から消したかった。



「また酔うよ。」


「最もだ。」


「静かにしてな」


「静かにしてたじゃん」


「顔もね」


「あー酷い」



だって、そうでもしてないと、思い出すから。


忘れたいから。


よかった。今回は気持ち悪くなる前に眠くなってきた。