おとこ、おんな。



「あいー」


「…ん」


「おはよー朝だよー」


「……うぃ」



そう言って起き上がった私を見て穂花は



「ギャッ!!」


「…ん…?……」


「あーいー何ーその顔ー…鏡見てきな」



穂花は布団を畳みながら私にそう言った。



「ギャッ!!」



鏡の前に立った私は穂花と同じように悲鳴をあげた。


目は赤く腫れ上がっていた。



「何それ…。」


「あー…アレルギー?かな?」


「ていうか愛昨日具合悪くて先帰ったって聞いたけど。」


「あーあれねーなんか生理でお腹痛くてー」


「はー?ナプキン足りる?」


「わかんない。周期じゃないからあんま持ってこなかったけど」


「ちょい待って、私も持ってきてるから一応あげる。」


「え、今?」


「…みんなの前でもらいたい?」


「あ、いや」



穂花は当たり前じゃんという顔でバッグに向き直り、ガサゴソとナプキンのポーチを探し始めた。


穂花は女子だ。


本物の女子。


私みたいな偽物と違って。


それを痛感させられて、女子になりたいわけじゃないけど、悲しいというか、苦しいというか、


虚しくなった。女子にも男子にもなれない自分が



「あーあった。はい」


「…ありがと」


「うん。ご飯いこ。」


「……」


「あい?遅れるよ?」


「うん、いこいこ」


「てゆーかさー冷やすのもらってこー」


「え?」


「目ー」


「あーうん」

……