★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】



チクショー、復讐するテーマのサスペンス映画なんか選ぶんじゃなかった…




そんな事を思いながら、俺達は賑やかなホールを歩いていた

「何したの?そんな苦い顔して…」

蒼湖はキョトンとした表情で横を歩く

もしアイツが、本当に出所して復讐を考えたら、真っ先に俺らを狙ってくるだろう…

もしかしたら、また蒼湖を…

「今度…」

「え?」

「…今度お前を守れなかったら、俺は本当に死ぬかもな…」

繋いだ手をぎゅっと掴む

俺が彼女を見ると、複雑な表情で笑った

「もう緋色も私も、あの時の私達じゃないから、死なないよ…」

「…え?」

「あの時、私達の世界には私達しかいなかった。だから失った時に暗闇に落ちた。
でも今は、友達がいる。夢があって、家族もいて、大事な物がたくさんある。だから、私達は死ねない。
………確かに、深い悲しみに落ちるだろうけどね…」

「………」

確かに…俺達は大人になった

あの頃の俺らじゃない

大事な人や想いが、今はたくさんある

「ま、私も緋色も死なないけど。私が死なせないし!」

にやっと笑う蒼湖に、俺もつられて笑う。

そうだ、守るんだ…

今を…

未来を!!