桜が舞う、とある春の日
私、桃咲桜女学院高等部1年の藍川瑠莉は、今日も小学校からの幼馴染のゆっぴこと、東乃唯衣と話していた
「瑠莉彼氏欲しいくないー?高校生なんだよー、私達〜」
「だからね、ゆっぴ私彼氏なんて欲しくないんだよ、私顔も、性格も、すっごい普通だし」
「いやいや、瑠莉は普通じゃないって(笑)」
そんなたわいない会話をする私達
中学から、女子しか居ない学校だから少しは彼氏とか気になりは、するけど居なくたって全然困らない、そんな理由から私は、彼氏を作らないのであった
彼氏が欲しいと嘆くゆっぴは、他校の男子から告白をされるくらいモテるのに全て「タイプじゃないから」と、いう理由で断ってしまう。振られた相手もそこそこカッコイイと思うので少し可哀想に思えてきてしまう。
「って、聞いてるー?」
「え?あ、ごめんごめん聞いてなかった(笑)」
「だーかーらー、隣のクラスの和泉一花って子いるじゃん、その子が彼氏出来たって噂だよ〜、しかもネットで知り合ったんだって!ネットかぁ〜…考えてなかったな〜(笑)瑠莉も、ネットだったら良い人いるじゃないの?(笑)」
「ネット恋愛かぁ〜…、よく分かんないなぁ…」
一応SNSは、やっているがそんな恋愛をするためのツールだとは、思っていなかった。今の子は凄いと思ってしまう。
1時間目のチャイムが鳴った、ゆっぴは、席に着くからと言って自分の席に戻った。
授業中も「ネット恋愛」その5文字が頭から離れなかった。