見られないのを良いことに、普通に赤面してしまう。
すると、ハルくんは私に回していた腕を離してしまう。
困る困る!!!こんな赤くなってるとこ見られたくないってば!!
彼は私の前にやってきて、目線を合わせてきた。
何故か目を逸らせないままで固まる私。
「…で、未雪は?俺のこと好き?俺は、好きだって伝えられたんだけどな」
意地悪な笑みを浮かべて私を見つめてくる。
「ふははっ、真っ赤…!」
私はふいっと顔を背ける。
「もっと見せてよ」
「嫌だっ」
「今度は首振らないで、言葉で言うんだ?」
面白そうに言ってくる。
「きょ…今日は言わない…」
「何でよー!…ん、いや、それだともう、好きって言ってるようなもんだけどね?」
「じゃあ、もう、それでいいじゃん…!」
自棄になった私はそう返し、上の教室に戻ろうとした。