"Haru"has come!!



その日の放課後。鞄を持って、帰宅しようと立ち上がった。
身体が、重い。
ハルくんと両想いになんてなれるわけないんだって、分かったから。


「未雪ー、今日暇?」


背後から、すっかり聞き慣れてしまった声が聞こえた。
心臓がキューっとなる。
固まって動けない。


「未雪ー!」


今度は私の前にやって来た。
ハルくんは人懐っこい笑顔で私を見つめてくる。
真っ直ぐ、純粋な瞳で。


「どうした?体調悪い?」


私は、彼と目を合わせることなく、首を横に振った。


「んん…そう。じゃ、一緒に帰ろ?」


…どういうこと?一緒に、帰るって…?


「それでさー、着替えて会おうよ。LINE交換したいし、せっかくならどっかで遊ばない?」


考えが全く分からない。どうして…?未玖ちゃんが好きなんじゃないの…?いや、まだその子とは決まってないけど、2組の可愛い子が好きであって、少なくとも私ではない。