1日限定両想い


『少し休んだだけで大丈夫って言って戻ったんだけど、顔色も良くなかったから心配で。』

「分かりました。気をつけて見るようにします。」

『お願いね。』


先月だったか、須崎が体調を崩して保健室で休んでいたことがあった。

里谷先生はこれまではそんなことはなかったと言っていたけれど、こんなにもすぐに同じようなことがあると心配になる。


深夜に起きてくるおばあさんの面倒を見ている。

疲れは溜まりに溜まっているのではないか。

そんな言葉も思い出し、不安を覚えながら教室へ向かった。



「おーい、始めるぞ。そこ早く座れ。」


普段通りと言い聞かせて教室へ入り、さりげなく須崎を確認する。

少し俯いていて顔色までは見えないが、できるだけ視界の隅に置いておこうと思う。


授業はいつもと変わらないペースで進んだ。

俺は菊池先生と違ってなんの威厳もない外見だからか生徒に友達のように扱われるところがあって、授業中もところどころで明るい声があがる。