1日限定両想い


『そんなに菊池先生に会いたいか。』

「…会いたいです。」

『会いたいなら会いに行けばいい。でもそれは1日あればできることだろ?何も生活拠点まで移さなくても、』

「1日じゃ分かりません。」


1日あれば会いに行けることくらい分かってる。

だけど菊池先生に会って、謝って、私のことを今どう思っているのかを確かめるのは1日じゃ足りない。


嫌われているかもしれない。

追い返されるかもしれない。


でも、そうされるとも限らない。


よく来たなって、久しぶりだなって笑ってくれたら…。

卒業すれば本当に菊池先生の生徒じゃなくなるのだから、堂々と会える。

一緒にいられる。


そこに懸けたかった。



『菊池先生と話してからにしたらどうだ。』

「話してもいいんですか?」

『将来に関わることだ。俺が電話して、この話は俺のところで止めておく。』


菊池先生に拒まれたら、私はこのまま地元で進学する。

もし、前向きに捉えてもらえたなら…