【Koyomi Side】


後悔ばかりの毎日を送っている。


新田先生と菊池先生。

迷惑ばかりかけて、取り乱した姿ばかり見せて。

面倒くさいと思われているだろうな。


移ろいゆく季節の中で、そんなことばかりを考えていた。


とくに菊池先生には、困らせてしまうようなことばかり言ってしまう。

ずっと一緒にいてほしいなんて…

それだけは、どうしてあんなに素直に言えてしまったのだろう。

困っていることも、苦しいことも、何ひとつうまく言えないのに。


菊池先生は何も答えなかった。

だけどこれくらいならいつでもすると言って抱きしめてくれたことに、拒絶はされていないと信じている。


話さないといけない。

これ以上、知られたくないからという理由で何も話さずに頼り続けることはできない。



『須崎さん。』

「先輩。」


お昼休み、久しぶりに菊池先生がいるあの部屋へ行こうと思っていたところに桜木先輩から声をかけられた。