ドサッとベッドに置かれた服を見て、嫌悪感しか湧かない。




「これ着替えね。……ああ、こういうの久しぶりで手伝いが必要なら、僕がやってあげるよ?」



ヘラヘラといつものように笑うサンチェさんに腹が立ちつつも、普段のままのサンチェさんで、どこか安心する自分もいた。



返事もせず、怪訝な空気を出す自分に『冗談だよ。』なんておどけてみせ、慣れたように手足の拘束を外していく。






「今日からは、僕がシンアの使用人兼先生だから。」


「……どういう意味ですか?」




手足が自由になり、体を起こして、ベッドの側に立つサンチェさんと向かい合う。