イオ様はリタを下ろして、幸せそうに笑ってリタに言う。
「リタはレティシアそっくりだな。」
「レティ、シア…?……お母様?」
「ああ。お母様もな、昔、ヴィルを見て『私も飛びたい!』って言ってた。」
イオ様の言葉にスズが笑った。
「お嬢様可愛いですねぇ。」
「レティシアの小さい時はリタ姫まんまか…。走り回ってたんだろ?」
「そうですよ。いっつも男の子と汚れなんて気にせず遊んでました。」
指にヴィルを乗せたまま、恥ずかしくなる。
「お母様ー!一緒!!」
「うん…、一緒、だね。」
「ヴィルー!お空!」
パタパタと私に向かって走ってくるリタ
手元のヴィルは何も反応せず、リタが私の足元に着いたのが分かると、バサバサと飛んでいく。
「あー!!」
それを追いかけるリタ
ヴィルは遊んであげてるかのように私の目線ほどの高さでゆっくり飛んであげている。
「あー、あー!」
「王子も行きたいですか?」
スズもカインを抱っこしたまま歩いて行く。


