陰の王子様





「リタ、エディだ。」


「エディ?」


「そう。そして、こっちがベラ。リタと同じ女の子だ。」


「同じ!ベラ!」


「うん。そしてレイ、ロキ」


「レイ、ロキ。……女の子?」


「男の子だ。」




一生懸命覚えようとしているリタ
小さな手を伸ばして触ろうともしている。


カインもスズの腕の中で手を伸ばして笑っている。





ピィーーーーィ




その鳴き声に全員が空を見上げる。


気持ち良さそうに空を旋回したら、流れるようにこちらへ向かってきた。



まっすぐまっすぐ、どう見ても私がいる位置で。

何度か見たイオ様の真似をして手を出してみると、勢いはそのままにそっと乗ってくれた。



「ヴィル」

バサッと羽を鳴らして返事をくれる。




「鳥ー!」


「あれは鷹だ。ヴィルって言うんだ。」



「ヴィル!お空飛びたい!」



リタがそう言うとピタッとイオ様が止まって、笑った。
よく見るとジェハさんも笑っている。