久しぶりに再会した友は変わらずだった。

ローガンさんとサンチェさんに連れて来られたアキは何かやらかしたかと考えてそうな神妙そうな顔だった。



『この方の専属護衛を任せたい。』


イオ様の執務室のソファに座る私の目の前に来たアキは固まっていた。



『…何故、俺なのですか。……王子の執務室にいらっしゃるということは、身分の高い方では。』


眉を顰めながらローガンさんとサンチェさんを見るアキ

絶対口には出さないけど、心の中で団長たちは何考えているんだと思っているのだろう。






『アキ、私なんだ。……シンア』



その言葉にアキの顔がグイッとこちらを向く。

『はい?………。』




さっきより深く顰めた眉
次第に緩み、今度は目が開かれていった。


戸惑うアキに私が騎士団に入った理由を話す。