陰の王子様







ある日のお昼

私とスズは私の部屋の側にある庭を散歩していた。




初めて来たから、どんな感じなのか最初は見て歩こうということになった。


丁寧に手入れされているのかと思いきや、ある程度は綺麗なものの、木や花が植えられているところは雑草が目立っていた。




一旦スズと部屋に戻り、汚れても良い格好に着替えて雑草を抜くことにした。

ずっと勉強ばかりしていても疲れるもので、たまにある今日のような休日も部屋で読書をしていたから、外で日に当たるのは心地良かった。









「草むしり?」


横から突然男の人の声が聞こえ、肩をビクッとさせながら見れば、スズと同じ格好をした、…深く帽子を被っている人が。