スズが言っているのは、きっと髪のこと。
色が違うことを隠し通すことはさらに難しくなってきた。
かと言って、黒に染めたい訳じゃない。
部屋を出ることは、ほとんどないし、部屋にもスズしかいないから気にならないけど、ライラ様から呼ばれた時は、この髪ではみっともないので、帽子を被っていた。
どこから持って来たのか、スズが色々な大きさの帽子を準備していた時は驚いたと同時に感謝した。
「黒色のお嬢様もお綺麗ですけど、ミルクティー色のお嬢様は神秘的で美しさ倍増です!」
「…嬉しいけど、神秘的、って。」
「本当ですよ!?それにお嬢様、気づいてなかったと思いますけどね、お嬢様と遊び回ってた子たちの中には、お嬢様のこと好きな子が結構いたんですよ!?」
「そうなの…?」
そんなこと感じたことは一度もなかった。
というか、あの頃は男友達と思われてるぐらいな関係だった認識だ。


