「スズ、私の胸って小さいよね。」
その日の夜、お風呂に浸かりながら私の髪を洗ってくれているスズに聞いた。
「お嬢様、そういうもので判断する男もいますが、イオ様はそんな男では決してありませんよ。」
「んー…、でも大きい方が色っぽいというか、…私から見ても、ライラ様は大人の女性って感じで少し憧れる。」
ライラ様は体の線がはっきりと分かるドレスをいつも着ている。
…今思えば、ライラ様に誘われたお茶会では、男性の視線を集めていた気がする。
「私は色気を振りまく方より、内から溢れ出る魅力を持った方の方が良いと思いますよ。」
「内から、溢れ出る魅力?」
「はい。強さとか、信念。そういった方は自然と人を惹きつけるのです。」
強さと信念…。
私にはないものだ。
「それに、私はレティシアお嬢様の本来の美しさを知っていますから。…だいぶ抜けてきましたね。」


