陰の王子様





「あら!遅かったわね。」



真っ赤なドレスに身を包んだライラ様
何故だろう、今まで以上に自信に満ち溢れているように見える。


「すみません。遅くなりました。」


「こちらにどうぞ?」



ライラ様の隣に案内され、スズは後ろの方で待機している。


他の3人の方に初めましてと挨拶をする。
どこか控えめな人ばかりだ。



「皆さん男爵の御令嬢なの。遠いところからわざわざ来てるのよ。選ばれるか分からないのに。」


「私たちが候補に入れるだけでも信じがたいことですので。」


「そうよね!片田舎の貴族が王族の妃なんて夢のまた夢だわー。」




ライラ様に言われ、苦笑いを浮かべる3人



私からすれば、男爵という地位でも貴族は貴族だ。

私は元は庶民の身
1番つり合わないのは私なんだ。