陰の王子様




思い出すのは小さな頃の主


自分よりも小さな子をあたふたしながらも必死に慰め、見たことない顔でその子を見つめていた小さな主




「イオ様、私にできることは何でもいたします。」


そう言った私を見て、少し呆れたように、でも嬉しそうに、フッと笑った。




何年もの間、陰から1人の女性を守り続ける。

その主の姿は、主従関係など関係なく1人の男として尊敬する。



この方は王となるべき人

そして、その隣には王子様が大切に大切に守ってきた、たった1人のお姫様が必要だ。














カナヤの子どもに毒が盛られて、1週間が経とうとしている。


走り回れるくらい元気になった子もいれば、未だに少し症状がある子もいる。