見下ろしをやめ、
「原因、分かったのでしょうか。」
そう言うと、ニヤニヤと口角が上がっていたのが下がる。
「……わしの予想は、禁忌とされた調合薬じゃ。そんなものがあったと遠い昔に師匠から聞いたことがあってな。」
「禁忌の調合薬…。」
「まだ資料は見つけられてないが、……作った者は特定できよう。」
「この部屋に入れる者はそうおらん。その中で、あの娘に危害を加えたい者を考えてみれば、わしでも推測できる。」
静かなナバ殿の声が頭にスッと入る。
「エレン・ウィザリア」
俺の答えを聞くとナバ殿は本棚へと戻って行く。
「わしには治療しかできんからの。そっちはお前さんの仕事じゃ。……あの娘はわしに任せておけ。"未来の王妃"を亡くす訳にはいかんからの。」


