その日の夜からクロードは側室たちの部屋を次々渡り歩いた。
以前から夜は側室たちの部屋を順に回っていたが、今は昼間の公務を放棄し、半日ごとに3人いる側室たちの各部屋で過ごしている。
その目的は、クロードの塔で働く使用人たちから王城全体に広がった。
側室たちを孕ませ、男児を身篭った側室が正式に妃となる。
「クロード様、公務を放棄してよろしいのでしょうか。」
「黙れ。お前にとやかく言う権利はない。」
「……だが、サンチェ、これも立派な王族の公務だ。」
____王が死に、俺の側室が世継ぎを身篭ったと分かれば俺が王となることは今以上に確定となる。
もう、あの女はその後でも良い。
正妃にする気はないからな。
「フッ…。」
遂に俺がこの世界の君主に……!!


