陰の王子様





「違う!!」



クロードの胸を押し返し、ちゃんと目を見て。
後悔しないために…!



「ここに来たのは、あの時ウィザリア王国の王子を見た人がいたから!!」


「里も全部潰されて、ほとんどの人が殺された!!何も出来なかった自分が悔しくて…、だから、ウィザリア王国の王子という手がかりを追ってここまで来た。」



「あなたのことを良い意味で想ったことなどない!!!」




はぁはぁと肩で息をする自分をクロードは真顔で見ている。



今のうちに距離をとろうと掴まれている手を解こうとするが、なかなかとれない。