ピリリリリピリリリリ…
「ん。誰…」
画面を見ると近だった。
「近…?

…もしもし?」
「…鷹、久しぶり。」
「久しぶり。
…なんかあったか?大丈夫か?」
「…大丈夫。
ちょっと鷹の声聴きたくなっちゃって。
ごめん、寝てた?」
「ウトウトしてただけ、俺は大丈夫。」
「そう…
ちゃんとベッドで寝てね。
コタツで寝たらダメだよ?」
「ふふ、分かってるよ。
ありがとう。」
「い、いや…うん。」
「そうだ。この前うるさいのに会った。」
「うるさいの…って亮(りょう)?」
「そ、あいつに見つかって居酒屋連れてかれて、
行ったら合コンの余りを埋める為の駒。
ほんとあいつ関わりたくないやつNo.1。」
「大変だったね。
亮に会ったら言っておくよ。」
「あぁ。よろしくな。」
「うん!
…あの、」
「ん?」
「ありがとう。」
「え?何が?」
「俺が言いたくないの知ったから違う話題振ってくれたんだよね。」
「…
…無理には聞かない。
ただ、一人で溜め込むな。
嵐太がダメなら俺に吐き出せ。」
「…、ありがとう鷹…
でも俺はまだ大丈夫。」
「…そうか、わかった。
じゃあ…頑張れ!」
「うん…!
ありがとう鷹!」
「…あぁ。」