王子様の溺愛から逃げられない。





そうゆって生徒手帳を前に差し出す。



「ああ…。」


さっきよりは普通くらいの声だけど

2人とも背が高くて目を合わせられないっ…。




「じゃ、じゃあ私はこれで…」





何事もなかったかのように帰ろうとすると


「あ、ねえっ待って!」



隣の男の人に引き止められた。


「えっ?」「は?」




生徒手帳の彼とハモってしまった。




気まづい…。