だれかのこえが聞こえた気がして涙は目を覚ました。

窓越しから夕日が差し込み真っ白な病室は

夕日の暖かいオレンジ色に染まっていた。

「...ん、 滴...?」

「あ、涙、調子どう?」

いつの間にか眠っていたのか夕方になっていて

滴が来てくれていた。

「元気だよ?」

と、笑って答えた。

そんな涙の頭をフワリと優しく撫でた滴は

「そっか、良かった」

と、呟いた。

「滴は忙しそうだったけど、大丈夫なの?」

そう聞く涙に💧は微笑んで頷いた。

「大丈夫だよ。」

「ほんと? 喧嘩して怪我とかしてないよね?」

「してない、してない。安心しろ」

心配そうに眉を寄せて聞く涙に滴は笑った。

「滴が怪我したらどうしようっていつも心配してるんだよ?」

そう言い募る涙に滴は笑う。

「大丈夫、怪我したらちゃんと、甫さんか刹那に
診てもらうから。だから心配するな。」

ポンと涙の頭に手をのせて滴は笑う。

「ほんとだよ?嘘ついたら怒るから。」

「まじでだから心配すんな。」