隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

ドキドキと鳴りやまない鼓動に耳を預け、触れる箇所から伝わる斎宮くんの温もりに身を委ねてしまう。



……いっ、意味分かんないよ……っ。

斎宮くんは、なにを考えてるの……?



それに、私の心臓…さっきからずっと変だ…っ。

こんなに胸が苦しくて、恥ずかしいのに、でも…たまらなく嬉しいんだろう……?



斎宮くんは、ただの友達なのに…っ。

私の心臓、どうしちゃったんだろ……。



「じゃ、走るからしっかり捕まってて」


「へっ!?は、走る!?」



私をお姫様抱っこした状態で……!?



言葉の通り、斎宮くんは一気に走り出した。



おっ、落ちる~……!



つ、捕まっててって、どこに捕まったら……。

う~……もう、どこでもいいやっ、えい……!



恥ずかしさのピークはとっくに超えている。

もうどうなってもいいやっ。



私はギュッと目を瞑り、斎宮くんの首へ手を回したのだった。



「……っ。思った以上に、やばいかも」


「……へ?い、いまなんて?」


「なんでもない。舌噛まないよう黙ってて」



そういう斎宮くんの顔は、どこか赤く染まってて。

珍しく、余裕のない顔を浮かべていた。



……やっぱ、私が重すぎて辛いんだよね…。

ほんとにほんとに、ごめんなさい……。