隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

突然のことに戸惑っていると、彼の存在に気づいた生徒たちが騒ぎ出す。



「ちょっ、あのイケメン誰……!?」

「やばい、めちゃくちゃカッコいいじゃん!」

「誰かの親戚!?ちょ、私に紹介してよ……!」



決まりだ。

彼は、誰もが認めるイケメンだ。



再びオレンジ髪の男の子へ目を向けると「どう?」と、あざとく首を傾げてきた。



その仕草一つに「キャー!!」とそこら中から、女の子の悲鳴に似た歓声が上がる。



「えっと、その、オネガイシマス……!」

「うんっ、りょーかい!」



うっ…!

そんな可愛らしく笑われたら、ドキッって。



心臓は正直に反応をしてしまう。



急な登場なのに、女の子たちからのラブコールがすごい……。



自分から出てくれたことには正直びっくりだけど。

これだけ整ってたら、自惚れちゃってもおかしくないよね。



男の子には、あとでいっぱいお礼を言っておこう。



「おーっと!朝桐さん、なんとイケメンを見つけたようです!よかったですね~これで、いい勝負になりますよ!」



相変らず、他人事なアナウンス……。

来年からは絶対、ビックリ借り物なんて撤廃してもらわないとね……。



ともかく、このまま彼と一緒に走ってゴールまで行けば、まだ逆転のチャンスはあるかも!