隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

……まさかこれが、さっき言ってたビックリ借り物!?



どうしよう……!

こんなの、どうやって探したら……っ!



私がモタモタする間にも、他の人たちは次々と借り物を探しに向かってる。



このままじゃ私がドベになっちゃう……!



で、でも……これは探すのも、名前を叫ぶのも恥ずかしいんだけど……!



「朝桐さーん?どうかしましたか?」


「へっ?あ、そのー……」



動かない私をみて、心配のアナウンスがかかる。



……仕方ない。

ここはやるしかない!



グッと決意を固めると、私は叫んだ。



「い、イケメン探してます!どなたか、イケメンはいませんかー!!」



叫んだ瞬間、会場全体が一気に騒然とする。



そう、私の借り物。

紙に書かれていたのは『イケメン』だった。



「おおーっと!なんと朝桐さんがビックリ借り物を引いたようです!これは楽しみですね~」



ビックリ借り物の登場に、観客からは再び歓声が上がる。



全然楽しみじゃないよ……!

探す方の身にもなってくださいよ……!



これを作った人には、あとから謝罪の言葉を頂こう。



そもそも自分から「僕、イケメンです」なんて出てきてくれる人なんていないし、どうやって探したらいいの…。