隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

深呼吸を繰り返しながら、位置につく。



唯奈ちゃんも応援してくれてるし、頑張らないとね!



「それでは、よーい……ドンッ!」



合図と共に、みんな一斉に走り出す。



私も一生懸命手を振り、箱を目指す。



そんな中、ふとアナウンスの声が耳に入る。



「そういえば、今年はまだあれが出てないですね~。我が校名物の、ビックリ借り物。そろそろ出てくれると、盛り上がるんですけどね~」



マイクを切り忘れたのか、あははははっと最後に笑う声まで流れていた。



ビックリ借り物……?

もしかして、この前先生が意味深な発言してたあれのことかな?



どうか、私は引きませんように……。



と、祈ったときに限って、こういうのは引いてしまうのだ。



う、嘘でしょこれ……。

こんなのどうやって借りたら……。



箱の中から引いた紙を見て、その場に固まる。