隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

私が走るのは四走者目だから、まだちょっと余裕がある。



設置されたコースの隣に、待機して待つことになっている。



これでどんなものがリストに入ってるのか、大体想像できるよね。

いまは気持ちを切り替えて、こっちに集中しなくっちゃ!



「それでは第一走者は位置について。よーい……ドンッ!」



いよいよ借り物競争が始まった。



私も待機列の中から、必死に白組を応援する。



「箱の中に借り物の名前が書いた紙があるので、どんどん引いてください!借りるのは生徒でも、先生でも、観客の人でも、どなたでも構いません!みなさん協力し合ってお願いしまーす!」



アナウンスが流れてから、数十秒後。

箱の前にたどり着いた生徒たちが、一斉に紙を引き出す。



そして……





「帽子!だれか、帽子を貸してくださーい!」

「俺はサングラスだ!誰か、サングラス持ってる人はいませんかー!?」

「か、からあげ!?ちょ、からあげ!誰か、からあげお弁当に入ってる人ー!」



へぇ〜。

色んなものが書かれてるんだね。

難しいものも無さそうだし、ちょっとだけ安心だ。



たまーに、からあげみたいに変わったお題もあるみたいだけど……。



基本的には誰かしらが持ってるような定番アイテムばかりだった。



順調に借り物競争は進み、かなりの盛り上がりを見せていた。



そして問題なくスムーズに進み、次は第四走者目。

いよいよ私の番となった。