隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「今からでも遅くないし、一緒にテントに戻ろうよ!」


「やだよ、めんどくさい」


「そんなこと言わずにさ!ね?」



必死に説得を試みる。



このままじゃ、せっかくの青春がつまらない思い出になっちゃう!

斎宮くんの青春の一ページは、私が何としてでも守るからね!!



すると突然。

くるりと私の方を向くではないか。



そして、何か言いたげな目を浮かべる。



な、なんだろう?

そんな真面目な顔して見られたら、緊張しちゃう……。



「なんでそんなに俺に構うの?友達だから?」


「へ?」



純粋な子供のように、私の瞳をジッと見つめる。



なんでって、それはもちろん友達……だから?



何故か最後、自信がもてず疑問形になってしまう。



私と斎宮くんは友達で……だから、斎宮くんの友達として、私は心配で……。



心の中で、必死に質問に対する答えを述べる。



「朝桐、答えてよ」



答えは出ているはずなのに、何故か声に出ない。



斎宮くんの真っすぐな視線に射貫かれ、頭の中が混乱をする。



ど、どうしちゃったの急に……。

そんな、急かすようなこと言われたら、焦っちゃうじゃん。



…それに、なんだかいつもの斎宮くんじゃないみたい。