隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

うーん?

いつもより、ちょっとテンション低いような?



やっぱり、綱引き出たかったのかな。



せっかくの体育祭なのに、こんなところでサボってたら、つまんないよ!



高校一年生の体育祭は、一生に一回しかないのに!



……やっぱりここは、友達である私が、無理矢理連れていくしか…。



「……それよりも。朝のダンス、酷かったね」



ぎくりと、嫌な汗が流れる。



「……それについては、ほんとにごめんなさい…少々動揺してしまいまして……」



って、そんなのただの言い訳だよね。

私にもっと自信があれば、動揺してもきっと踊り切れてただろうし。



「斎宮くんに、いいとこ見せたかったんだけどな」


「いいよ、別に。……俺は俺で、楽しかったから」



えっ……楽しかった……?



「お疲れ様、朝桐」



相変らず私の方は一切見てないけど。

でも、今度はちゃんと心のこもった言葉だね。



「ありがとう、斎宮くん」



目頭がジーンと熱くなったが、堪えるように口角をニッと上げた。



涙を流すより、笑ってるほうがいいもんね。