隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】




◆◇◆





「―――え~、朝桐さん。居残り練習決定です」


「そっ、そんなぁ……!」



体育祭練習四日目。



ダンスを取り仕切る先生より、お告げをされました。(白目)



体育館の床へ、がっくりと崩れ落ちる。

身体がズーンと鉛のように重くなり、その場から動けなくなる。



「どんまい、楓音。私は居残りになるだろうなって思ってたよ」


「唯奈ちゃんまで…!うぅ、私は必死に頑張ってたのに~」



隣で唯奈ちゃんは、私の頭をよしよしと撫で慰めてくれる。

……言葉は全然慰めてなかったけど。



「朝桐さんは今日の放課後体育館に来て、自主練習をしてくださいね」


「は、はい……すみません」



周りから向けられる目に恥ずかしくなる。



今日は一年生の白組で体育館を使っていたため、この場に六十人程がいる。



そんな中で、名指しで指名されるなんて……。

穴があったら入りたいです、はい……。



「あともう一人、居残り練習をして頂くのは……斎宮くん」



えっ、斎宮くんまで……?



集団の一番後ろの隅にいた斎宮くんへ、一気に注目が集まる。