隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「明日から体育祭の練習かぁ……めんどくさ」


「まぁまぁ!明日はダンスの練習あるし、一緒に頑張ろうね!」



ダンスとは開会式に全学年で踊る、ちょっとした催しだ。

私の学校の恒例イベントらしい。



「……そうね。私は一生懸命踊る楓音を見学してるわ」


「見学って……唯奈ちゃんも一緒に踊るんだからね!」



唯奈ちゃんは練習しなくても、ぶっつけ本番で踊っちゃいそうな気もするけど。



「ていうか明日からの合同練習本当に大丈夫?踊れないと居残りになるって聞いたけど」


「大丈夫だよ~!たしか簡単なダンスなんだよね?それくらいなら、私だってきっと踊れるよ~」



いくら私が運動音痴だからって、唯奈ちゃんは心配しすぎだよ~。



「……ならいいけど」


「あっ、ねえねえ唯奈ちゃん!コンビニで肉まん買ってこ!私、お腹空いちゃった」


「間食は太るからパス。ついて行ってあげるから、一人で買いなよ」



相変らず唯奈ちゃんの美意識の高さには恐れ入る。



……私も、間食控えた方がいいのかな?



と、思った数分後には、肉まんに齧りついていたのであった。