隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

斎宮くんのイライラが私にまで伝わってきていた。



「結局朝桐も、他のやつと変わらないんだね。俺の素顔知って媚びて……ほんとそういうの迷惑だから」



そう嫌悪感を滲ませ、斎宮くんはこの場を立ち去ろうとした。



それが斎宮くんの気持ちなんだね。

やっと、自分の本音を教えてくれたんだね。



……ありがとう。



だったら私は友達として、その勘違いを解いてあげなくちゃ……!



「……待って!」


「……」


「……待ってよ、斎宮くん!」


「……」


「……もう、待てって言ってるでしょうがああぁああぁ!」


「……!?」



立ち去る斎宮くんの腕を掴み、無理矢理振り返らせる。



ギョッとする斎宮くんに、思い知らせるように強い眼差しを向けた。



「勝手に変な勘違いしてるようだから言わせてもらうけど!私が、斎宮くんに何回も何十回も話しかけるのは、友達だからだよ!?」


「……え?」


「私と斎宮くんは友達じゃん!友達が話しかけるのに理由ってある?私は斎宮くんと友達として、仲良くなりたいから毎日話しかけてたんだよ!!」



逆にそれ以外の理由ある……!?



それなのにさっきの斎宮くんの言いっぷりじゃ、全然意味の分からないこと言って勝手に怒って、勝手に立ち去ろうとしてるし!



まったくっ!

女の子の話はちゃんと最後まで聞かなきゃダメだって、シンジさんが言ってたんだから!



言いたいことを言い終え、一旦冷静に戻る。



「そもそも私は優しくて明るい人がタイプで……って斎宮くん?ちゃんと私の話聞いてた?」