隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

オーラは完全に王子様なんだけど、なんていうんだろう……。



どこか大人っぽくて、いっ、色気を感じています……。(小声)



とにかくっ、私が言いたいことは、この整いすぎる見た目のせいで、緊張をしてしまっているということです、はい……。



そして二つ目は、



「あ~さむっ。……さすがに九月に水浴びるのはキツイなぁ…」



そう、この喋り口調だ。



モジャメガネの斎宮くんは、確か自分のことを僕って言ってた。

なのにいまは、自分のことを俺って。



しかも、穏やかで気の弱そうな喋り方だったはずなのに、いまの斎宮くんは、少しだけお口が達者になって穏やかな口調は消え去っているではないか。



もしかして、二重人格とかじゃないよね?



斎宮くんと喋ってるはずなのに、別人と喋っているような感覚になって、余計緊張してしまうのだ。


うーむ……。

分析すればするほど、謎が深まるばかりだ……。



世の中、こんな不思議なことってあるんですね。

楓音さんはいま、とってもビックリしてます。



そもそもどうして斎宮くんは、素顔を隠すようなことしてたんだろう。



こっちの顔で普段生活してたら、きっと女の子から超モテモテだろうし、あんなイジメ?っぽいこともされることなかったはずなのに。

隠す必要なんてないと思うんだけどな。