隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

大人しくタオルを渡し、ベッドの近くのイスへと腰かける。



「……斎宮くん。さっきは、私のことかばってくれてありがとう」


「……」


「急に目の前に斎宮くんが現れるからビックリしちゃったよ」


「……そう」



やっぱりこんな時でも、斎宮くんは無口な人なんだね。



……でも、嬉しかった!

あの時、目の前に斎宮くんが現れてくれて。



もう助からないって思ってたから、すごく怖かった。



でも怖かった私の前に斎宮くんが来てくれて、本当に嬉しかった。

一瞬、夢かと思っちゃったもん。



まるで恋愛漫画の主人公みたいな展開だったよね、なんちゃって。



斎宮くんって、普段無口だし、見た目も変わってて、よく分かんない人だなぁって思ってたけど。



……本当はとっても優しい人、なんだね。



今日のことで、斎宮くんのことを新しく知ることが出来たよ。



視線を足元へと移し、思い出しては表情を緩める。



よしっ、もう一回ちゃんとお礼言おう……!

斎宮くんには、本当の本当に感謝してもしきれないくらいだし……!



「ねえ!斎宮くん!…………えっ…」



バッと顔を上げると、ベッドの傍らに置かれたビン底メガネが真っ先に目に飛び込んできた。



め、メガネ……?



あっ……!

ということは、まさか……!



逸る心臓を抑えながら、ゆっくりと斎宮くんを見る。



……………っ!?!?!?!



そこには、目を疑う光景があった。