隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

あ……っ。

斎宮くん……びしょびしょだった。



どうしよう、ここに拭くものなんて……。

トイレットペーパー……さすがに無理があるね。



急いで拭かないと、この季節でも風邪引いちゃうよっ。



あたふたする私を置いて、斎宮くんは一人でどこかへ行こうとする。



「ちょっと待って……!そうだ、保健室!ここから近いし、一緒に保健室行こう!?」


「……」



なにも言わない……ってことは、おっけーってことね!うん!



私は斎宮くんの濡れた制服の腕を掴んで、保健室へと引っ張ってきた。



「し、失礼しまーす……?」



保健室の中は誰もおらず、先生は席を外しているようだった。



入口で棒立ちをする斎宮くんの腕を引っ張り、ベッドへと無理矢理座らせる。



「タオル持ってくるから、もう少しだけ待ってね!」



えーっと、タオルってどこにしまってるんだろう……。

多分、ここらへんにありそうな気がするけど……あっ!



戸棚の一番下、真っ白なタオルが何枚か常備されていた。



「斎宮くんっ。タオルあったよ!私が拭いてあげるね!」


「……いい。自分で拭く」


「……あっ、そうだよね。すみません……」



さすがにアホな発言をしてしまったと、顔を赤らめ反省する。