隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

その時、屋上に通じる外のドアから騒がしい声が聞こえ始める。



「あのイケメンどこ行った!?」

「まだこっちは探してないから!」



あっ、そうだった……。

私たち、体育館を飛び出してきちゃったんだった。



せっかくいい雰囲気なのに!

どこまでも雰囲気ぶち壊してくれるんだね…。



「斎宮くん!もうすぐ誰か来ちゃうかもしれないし、め、メガネを……!」


「なに言ってんの?もう、全校生徒に俺の素顔バレてるじゃん」



……あっ、そうだった。

忘れてた……。



「で、でも今更だけど、本当によかったの……?今までずっと隠してきたのに、これから大変になるんじゃ……」



そう言うと、斎宮くんは私の腕をギュッと引き寄せ、抱きしめた。



「俺には楓音がいるから、なんにも問題はないけど?」



い、いま……楓音って……。



「楓音以外、興味ないから安心してね」



ニッコリ笑う姿に、キュンと恋の音を奏でたのだった。