隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

急に謝られても、私はなにがなんだか分かんないよ。



おろおろする私へ、ゆっくり頭を上げると斎宮くんは話し始めた。



「……この前、空き教室であんなこと言って、本当にごめん」



あっ……あの時のこと、か。

ふと、あの時のことが思い返される。



「話しは全部、平賀から聞いた。朝桐のこと、何にも知らなくて……。自分勝手なこと言いすぎた」


「ううん、斎宮くんはなんにも悪くないよ!元はといえば、全部私のせいなんだし……」



だからそんな辛そうな顔しないで。

悪いのは全部私なんだから。



「朝桐はなんにも悪くないよ。……俺は、何にも気づいてあげられなくて、朝桐に辛い思いさせた。俺のことなんてどうなってもよかったのに……」


「それは違う!私、全然辛くなかったよ?……それに、私はいつも斎宮くんに助けられてばかりで、私も斎宮くんを助けたかったの。私が我慢して、斎宮くんの秘密が守れるなら、私は全然それでよか……きゃっ」



最後、言い切る前に私は斎宮くんに抱きしめられていた。



「い、斎宮くん………!?」



苦しいくらい胸に顔を押し当てられ、力強い腕が私の身体を離さない。



「……そんなの俺が耐えられないから。だからもう、強がらないでよ」


「……っ」



その言葉に、今までずっと堪えていた何かがプツンと切れる音がした。