隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「ここなら当分、人は来ないと思う」



そういって自然と離れる手。



それなのに、まだ心臓がドキドキいってる。

それに、きっと私、顔が真っ赤だ。



……もう自分の感情を誤魔化せないよ。



俯き黙ったままの私の前へ、斎宮が立つ。



「えっと…なにから言えばいいのか……」



と、気まずそうに頬を掻く。



「……ほんとだよ。私だって斎宮くんに言いたいこと沢山あるんだから……」


「……だよね」



でも、まだ頭の中が混乱してて、さっきの光景が夢じゃないかって思ってて……。



なにから話したら、私の気持ちは上手く伝わるんだろう。

なにから話したら、私の気持ちは届いてくれるのかな。



すると……



「ごめん……!」



突然斎宮くんが深々と頭を下げたのだった。



「え?ど、どうしたの急に……?とりあえず、頭あげてよ」