隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「えっ、斎宮くん……!?」



さっきまでステージにいたのに。

いつの間に私のところに……。



だけど、そんなことはどうだっていい。



ギュッと手を握り返し、一緒に走った。



「あーっ!どこ行くのよ……!」

「待ちなさーいっ!」



と、女の子たちの叫び声が上がる中、私たちは体育館を後にした。



「いっ、斎宮くん……どこまで行くの……っ」


「……二人きりになれるとこ、かな」



そんな言葉だけで心臓は素直に反応をする。



斎宮くんが握ってくれる手が温かい。



ずっとこうやって触れたかった。



さっき、ステージで私に行ってくれた言葉、嘘じゃないんだよね。



私、期待しちゃっていいんだよね。

もう、素直になっていんだよね。



ドキドキと鳴らす心臓に耳を預けながら、ギュッとその手を握り返したのだった。



そして斎宮くんに連れられやってきたのは屋上だった。