隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

素顔を晒した斎宮くんは、満足気に誇らしげな顔をしていた。



そしてその視線の先にいるのは私……だった。



「斎宮くん…私……っ!」



しかし次の瞬間、そんな雰囲気をぶち壊すように、悲鳴が上がり始める。



「ちょっ、えええ!?あの人…っ、体育祭の時にいた謎のイケメンじゃん……!」

「どういうこと…!?斎宮の正体が、あのイケメン……!?」

「意味分かんないんだけど……!!えっ、朝桐さん知ってたの……!?」



斎宮くんが素顔を晒したことにより、体育館全体がパニックに陥っていた。



「ちょ、朝桐さん!!なにか言ってよ!」


「いやっ、あのその……」



ちょ、ちょっと待ってくださいよ…!

私はそんなことより、いますぐ斎宮くんに応えたいのに……!



あぁっ、もう!

お願いだから、みなさま静かにしてください……!



この状況……どうしたら……っ。



すると……



「朝桐、こっち!」


「へっ?」



私の手を掴み、引っ張りだしてくれたのは、他の誰でもない。



斎宮くんだった。