隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

気がつくと体育館前方には、陸上部員の姿があった。

そして、勿論だがその中に、唯奈ちゃんの姿もあった。



すごいっ!

さすが唯奈ちゃんだ…!



最近、ずっと練習頑張ってたもんね。



県大会優勝なんてすごいなぁ。



あとでちゃんとおめでとうって言っておかなくちゃ。

……それと、おめでとうのハグも受け取ってもらわないとね。



会場が大きな拍手で包まれたのち、校長先生から賞状の手渡しが行われた。



スムーズに表彰式も終わり、校長先生の有難いお話へと戻る。

やっぱり有難いお話を聞くのは僅か二割の生徒で。

それに気づいた校長先生は、早々に話を終わらせようとしてくれた。



「では、これにて表彰式を………って、ちょ、君君!」



校長先生の焦る声が聞こえ、ざわつく体育館。

先ほどまで友達同士で喋っていたはずが、いまはその視線は全てステージ上へと集まる。



ん?どうしたんだろう?



疑問に思い、顔を上げると、私は驚愕した。



「えっ……な、なんであんなところに……!」



ステージ上に突如現れたのは、なんと斎宮くんだった。